“福岡みんなで”防災力を高めるために、
自分のほしい防災を選ぶ市民投票「防災選」。
集まった11,000の声の中から、
1位に選ばれたのは「ペット防災」でした。
皆さんのペットへの大きな愛情を感じる一方で、
ペットの防災については約6割の方が対策をしておらず、
その理由の半数以上が「何をしていいかわからない」
であることも判明しました※。
「ペット防災」を市民に届けるために、
福岡の企業として、わたしたちにできること。
それは、飼い主さんの中にある
“わからない”を無くすこと。
“わからない”まま、“もしも”を迎えないように、
覚えておいてほしい
「ペット防災の3カ条」を立てました。
ペットと自分を守るために、
今日から一緒にはじめてみませんか?
※出典:LINE Fukuoka株式会社「ペットの防災に関するアンケート」
(2022年8月/n=655)
飼い主が無事でなければ、ペットを守ることはできません。自宅の防災を強化しましょう。
ハザードマップで洪水、土砂災害、地震などによる危険度を確認し、お住まいの地域に合った対策をしてください。
環境省のガイドラインでは、飼い主がペットとともに安全な場所へ避難する「同行避難」が推奨されているのをご存知ですか?
避難が必要になった時に一緒に行動できるように最寄りの避難所を調べておきましょう。
※ペットの受け入れが可能かどうかの事前確認をお勧めします。
災害時には、ペット用支援物資は届くまでに時間がかかる場合があります。
いつでも持ち出せるよう準備をしておきましょう。
避難先や一時預け先など、いつもと違う生活環境ではペットにも大きなストレスがかかります。毎日食べているごはん、安心する匂いがするタオル、大好きなおもちゃなど、できるだけ”いつもと同じ”ものを準備しましょう。
避難先など不特定多数の人が集まる場所では、ペットを飼っていない方などに対する配慮も重要です。無用なトラブルを避けるために、ウンチ袋やそのほかのケア用品の準備は非常に重要です。
ペットを安全に移動させるために、キャリーなどの輸送手段の準備は必須です。急に閉じ込められてペットが不安にならないように普段から慣れさせておくことも大切です。
ペット防災においてとても大切なのは、飼い主が普段から「適正飼育」を行い、地域の人たちと良好な関係を作っておくことです。
いざ災害が起きて避難所へ逃げ込んだ時、「毎朝笑顔で挨拶を交わすお隣のワンちゃん」だったら、
周りの人の受け止め方も変わってきますよね。
普段から飼い主自身がペットと暮らすことと真剣に向き合い、周囲への配慮を忘れずにマナーを守って行動する。
大切なペットと一緒に地域社会の一員になっておくことが一番の「ペット防災」なのです。
ペットが迷子になっても飼い主の元に戻れるように
身元がわかるものをペットに着けておきましょう。
※1 犬の鑑札と狂犬病予防注射済票の装着は狂犬病予防法で義務付けされています。
※2 マイクロチップ装着後は必ず登録手続きをしましょう。
日頃から感染症予防・健康管理をしておきましょう。
ペットの健康を守ることはもちろん、周りに感染させないことも重要です。
*感染症や交通事故などの危険を減らす/災害時の行方不明を防ぐ
避難所や一時預け先(動物病院やペットホテルなど)、仮設住宅などでは、
室内・ケージでの飼養となる場合がほとんどです。
「ケージ=自分だけのスペース」としてリラックスできるようにしておくと、
慣れない場所でもストレスが少なくなります。
災害により、突然環境が大きく変わることは、ペットにとって大きなストレスです。
普段から様々な状況を経験しておくと、急な環境の変化によるストレスが少なくなります。
災害時にペットとはぐれてしまったら。飼い主さん自身の身に万が一のことが起こったら。
ペットのプロフィールを書いたカードをいつも持ち歩くことで、ペットを探す時や、
誰かに緊急でお世話をお願いしなければならない時に役立ちます。
一般社団法人HUG代表理事
令和3年度福岡市動物の愛護と管理推進協議会委員
令和3年度北九州市動物の愛護と管理に関するあり方検討会構成員
ペット災害危機管理士1級特別講師
熊本地震で環境省支援の同行避難支援プロジェクトで現場責任者を務め、半年に渡る被災者支援を行う。 その検証に基づきペット防災セミナーを開催。飼い主へは平常時の適正飼育、自治体、ボランティアに対しては同行避難支援の枠組み作りを訴えている。
一般社団法人 HUG
https://www.hug201609.com/
「防災選」は、オンライン投票でFSCが次に取り組む防災課題を決める市民参加型のプロジェクトです。参加者はFSCが特設サイトに提起する9つの防災課題「防災候補」の中から選んで投票。FSCが取り組む防災アクションを、より市民のニーズを反映したものにするとともに、「防災候補」というかたちで課題を紹介することで、防災について考え、話し合い、ご自身やご家族の防災アクションを始めるきっかけになることがねらいです。総数約1,1万票の投票結果を受け、2022年5月に「ペット防災」が第1位に選ばれました。